花が咲いたょ
パッと
赤い花が 咲いたょ
白い花も 咲いたょ
ぶぁーっと
お花畑いっぱい 咲いたょ

陽が照ってきたょ
サッと
青い花が 背伸びしたょ
緑の花も 背伸びしたょ
わぁーっと
お花畑いっぱい 背伸びしたょ

風が吹いてきたょ
ドッと
赤い花が 踊ったょ
白い花も 踊ったょ
どぁーっと
お花畑いっぱい 踊ったょ

水が撒かれたょ
ワッと
青い花が 喜んだょ
緑の花も 喜んだょ
うぁーっと
お花畑いっぱい 喜んだょ

お花たちが言ってるょ
ありがとう!
うれしいな!
=花が咲いたょ=
分かっています
あなたの想い

少しだけ
待って

もう少し
このままで居させて

あなたの胸は
あたしのベッドなの
あなたの腕は
あたしの枕なの

あなたの笑顔
昨日までは
あたしのもの

あなたの笑顔
明日からは
あの方のもの

分かっています
あなたの希み

あなたの止まり木は
もうあたしじゃない
あたしの寄る辺はあなたじゃない

でも
でも

待ってて良いかしら?
あなたのお帰りを

待ってて良いかしら?
あなたの笑顔を

空に白い雲が
急ぎ足で流れています

海に白い波が
さざ波立っています

あなた、あなた、
あたしだけの、
あなた・・・
=あなた・・・=
ちょっと待ってください。
桜さん。
そんなに散り急いで、どうしてですか?
花見に浮かれる人は、まだたくさん居ます。

ちょっと待って下さい。
水母さん。
そんなにぷぅかぷぅかなんて、どうしてですか?
海水浴を楽しむ人は、まだたくさん居ます。

ちょっと待って下さい。
山さん。
そんなに急いで冬化粧なんて、どうしてですか?
もみじ狩りを楽しむ人は、たくさん居ます。

ちょっと待って下さい。
雷さん。
そんなに怒り狂って、どうしてですか?
まだお正月気分の人は、たくさん居ます。

ちょっと待って下さい。

ちょっと待って下さい。

もう少し
ゆっくり、行きませんか?
=ちょっと待って下さい=
雨の降る日は
何をしましょうか
あなたを迎えに駅に
行きましょうか
でも照れ屋のあなたは嫌がりますね

星の降る夜は
何をしましょか
寂しがり屋のあなたに
手紙をしたためましょうか
照れ屋のあなたは嫌がりますね。

霧の降る日は
何をしましょうか
あなたに
黙って付いて行きましょうか
照れ屋のあなたは嫌がりますね。

雪の降る夜は
何をしましょうか
寒がり屋のあなたに
毛糸のマフラーを編みましょうか
照れ屋のあなたは嫌がりますね。

雨上がりの朝は
何をしましょうか
あなたを尋ねて行きましょうか
照れ屋のあなたは嫌がりますね。

雨上がりの虹の下に
わたしはいます。
いつでも、いつまでも、います。
あなた、あなた、
早く迎えに来てください。
=あ・な・た・・ニ=
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