「かえってきてほしいの!」

「・・いや、君への愛の証しを見つけるまでは、
 俺は その愛を、認めはしない。」

「待っててくれ。必ず、
 探し出してくるから。」

「きっと、舟のない港に
 舟を入れてみせるから。」
=舟のない港=
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お題だけ頂いて
【 舟のない港 】を、アダルト小説として
仕上げたんだね?

そうだったね。でも、リメイクしなくちゃ。
浅いんだょね、筋が。






高らかに響け!  天使の声  
               ♪アヴイ・マリア♪

 あなたを呼ぶ声
  この川から  あの家から その窓から
  皆が 待っている。
  さぁ、あなたのその声で 美しい声で
               ♪アヴイ・マリア♪

歩き始めたミヨちゃんが あなたを呼んでいる。
 ホラ、ヨチヨチ歩きで 通りまで 出てきた。
 あなたの声を 求めて  
                ♪アヴイ・マリア♪

早く聞かせて 早く見せて!
 あなたの声を あなたの 
 その白い 美しい 透きとおる姿を。
                ♪アヴイ・マリア♪ 

”あゝ My mother!”

さぁ、天使達よ この子を 運んでおくれ。
 この子の魂を。      
 この子の体は 引き受けた、Dr.Schuveitzerが。
               ♪アヴイ・マリア♪

 あの川を渡り  あの屋根を越えて
 あの山を飛び  あの雲に乗って・・・
 高らかに 鳴れ!  響け!
                ♪アヴイ・マリア♪

                ♪アヴイ・マリア♪

 ”あゝ My mother!”  ・・・・・・  
 ”My momma!”
 ”My mom!”
=アヴイ・マリア=






月が照らす 二人
            この浜辺を歩く

寄せる波もほほえむ
            愛の花 白いしぶき

たそがれに 一人
            この浜辺に立つ

君の面影を追い求める
            雨が ・・・心の中に

    ”愛してる”が言えなかった
    
     蒼い月が泣いている

あの日の貝殻を見つけた

            君が耳を当てた 貝殻 

明日この地を去る ぼく
            波が 泣いている

    たった一度の 口づけ

    しょっぱい味が したっけ
=黄昏=






太陽はね、赤くなんかないんです。

太陽はね、白いものなんですょ。


見上げてごらんなさい。

眩しいでしょうが、

じっと見つめてごらんなさい。

私の言ってることが本当だ、と

きっと気が付く筈ですから。


太陽は 正天にあり。

空は ぬける程に青い。

真っ白い画用紙に、真っ青な青を塗りたくりたい。

もしもそこに、白い雲が浮かんでいたら

僕の息で、吹き飛ばしてやる。
=白い太陽 ]=


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