多くの命を飲み込み 今もなおそびえ立ち 君臨する アルプス アルピニストの挑戦は 途切れることなく続く その厳しさ それは時として 暖かくアルピニストを迎える 朝日に映える万年雪を 踏みしめる靴音も軽やかに “Win!” そして次の瞬間 空虚しさがこみ上げる “Next!” |
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=空 〜アルピニスト〜= |
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=我が母よ、何処に!= |
海辺の夕陽 川に映る夕陽 そして 山の背を焦がす夕陽 うつくしい 花のささやき そして 雨に打たれる紫陽花 昇りくる太陽を背の少女 朝の浜辺の少女 流れ着いた貝殻を見つめる少女 波間で戯れる少女 窓辺でヒソヒソおしゃべりしてるのは だぁれ? 白い傘をさして きたの国からやってきたコビトさんたち みんなの深い眠りの中へしのびこんで 春を告げにまわります どんなにかたい心のとびらも たやすく溶かしてしまいます こんやだけ・・・ わたしに白い傘を貸してね あのひとの窓辺に音もなく舞い降りて ひとばんじゅうあのひとの夢を 守ってあげたいの・・ |
=少女の好きなもの= |
君の白いうなじに ぼくの熱い接吻を ・・・そっと触れてみたい 君の細い肩を 僕の溢れる愛で ・・・抱いてみたい 明日には 別れる二人だね 昨日を思い出すのは もうやめよう 夜明けの 来ない二人だね 夜を泣きはらすのは もうやめよう 夢につかれたこの僕に 何が言えるのさ 炎を燃やすこともできない 命につかれたこの僕に 何が言えるのさ 今日を嘆くこともできない 君が好きだから こそだよ 君が 好きだからこそだよ |
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=ぶるう・ラヴ= |
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