寝ぼけまなこの お月さま
雲の切れ間で  かくれんぼ

 ♪♪ もういいかい? マーダダヨ! ♪♪

寝ぼけまなこの お月さま
雲の切れ間で  かくれんぼ

 幼い頃の想い出の メロディのせて
          またあした

 ================
「げんこつ山のタヌキさん」の、
                メロディでどうぞ
=かくれんぼ=






赤い夕陽が 僕を呼んでいる


   赤い炎の海に立ち

   眺めるあの島

   はるか 僕に囁く    

   燃えるあの島

   もう あの娘は戻らない

   淋しがりやの この僕を残して

   あの娘は行ってしまった

   あの 赤い夕陽の彼方に
=Sun−set=






永い道のりでした。
時には 暗い道でした。

 夜明けだ!と思った時も、
 又、闇に落ち込んだ時も、
 ・・いろいろありました。

 でもふりかえると
 横丁のタバコ屋まで行ったに
 すぎないのです。

               “hatachiなんだね!”

自分に問いかけたそのことば
何故か、異国語に思えたのです。

永い道のりでした。
時には でこぼこ道でした。

 山の頂上に駆け上ったり、
 暗い谷間に落ちこんだり、
 ・・いろいろありました。

 でもふりかえると
 角の八百屋までお使いをしたに
 すぎないのです。

                “何をしてきたの?”

自分に問いかけたそのことば
何故か、渇いているのです。

永い道のりでした。
20年になるのです、光を浴びて。
20年になるのです、歩きだして。

 ha ta chi ・・・
 何を?
 問われてしまうと
 何もなかったような人生。

 でも、でも何かをして・・・
 そう、そうなんです。何かをしてきた、
 いえいえ、してきたというよりは
 させてもらった、のです。

「はたち」になったのです。
「二十歳」になったのです。
何かをするのです、自分で。

hatachiではなく、
二十歳、なのです。
=はたちの詩(うた)=






おい、ちょっと考えてみろや!
レッドコロンバインのようなものだぜ。
丘のクローバーには
“何てこった!”
「平和」がしみ出てるぜ。

                      そういえば今朝、
             菩提樹の上に止まっている筈の
                 鳩の鳴き声を、聞いたぜ。
                     そして俺ぁ、思わず
          思い出しちまった、俺ぁのあの娘をよ。


まぁ、ちょっと考えてみろや!
どこの空でも古いものさ。
空に吠えたって仕方ねえ。
俺ぁ達が吠えるってこと、
古い空は、知ってるさ。

              まずは、俺ぁ達で畑を耕すだ。
             そうすりゃぁ、いくら古い空だって
         肥やしの臭さに勝てずに逃げていくべ。
               そこで、俺ぁ達の空を描くべ。


何だねぇ、逆らって。
雨なんか降らせやがって。
だけどさ、雨もいいもんさ。
たまには、体も洗わにゃぁなあ。

              俺ぁ達の生まれ故郷じゃもう、
                   桜も咲いてるだべか。
         何でい、景色がボケてきゃがったぜ。
                        “ちきしょう!”


太陽の光を見ろや!
あいつの手の中にゃ、もう願い星が入ってるべ。
俺ぁ、この空の下にきっと
桜を咲かせてみせるべ。

       考えてみりゃあ、ここも住みいいとこだべ。
             桜がなければ、植えればいい。
               花が咲くまで、面倒みたる。
                  何にしても、耕さねば。


俺ぁのあの娘のためにも、
頑張んねば。
俺ぁのあの娘が、
一人前になるまでのお。

 うん?
 俺ぁのあの娘の名前が、知りたいだあ!
 俺ぁのあの娘の名前はのう、
 「日本」って、言うのさ。
=独り言=






古き良き時代に生まれ育った お前
     その脇には 名も知れぬ草花が茂る
       道行く人が そこで体を休める


         永き歴史の一こま一こまを
              思い起こしつつ

       道行く人は お前を踏みしめる
       名もなき農民 疲れ果てた兵士

     そして世界に君臨した シーザーも
        お前には なんの言葉もない


           ブルータス お前もか!
             叫びつつ朽ちた時

          シーザーは 知るだろう
        お前が なにものであるかを


         あなたは古き良き時代から 
     今もなほ 道行く人の心を和ませる
=晩鐘 〜シーザーへの追悼の詩(うた)〜=


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