僕が神に同情する 唯一のことは

大勢の人間を 
同時に愛せても 愛されても

一瞬間でさえ
一人の人間だけを 愛する

それが 許されないことだ
                 =神の苦悩



:::::::::::::::::::::::::
あふれる愛が とめどもなく
         ほ丶を濡らす その夜明け

海と朝日が溶けあって 二つの心をあわせ
         今 昇天していく
         
                       =昇天=



:::::::::::::
と僕の間に あるものは
   たゞ、・・・空間
   何もない 空間
その空しさが、淋しさが
          耐えられない

君に僕の愛を 伝える方法はないものか
もしそこに障害物があったら、証として
ぶち壊して進む勇気も 湧くだろうに。
“愛しています”

その言葉に空虚さを感じるほどに
君を愛している

                =love you=




::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
自然が はてしもなく長い糸を、無関心によじながら紡ぎに巻きつけている時、
万物の雑然たる群れが不快に入り乱れて響いている時、
この流れて変わらぬ単調な列に区切りをつけ、リズムをもって動くように
活気付けたのは
誰ですか。


紛れもない、君なのです。
君が誘う
静寂の世界に微かに息づく・・・

タン タタタン タン タタタン
タ〜ン タ タン タ〜ン タタン

その世界に足を入れたおかげで
リズムを知ったのです。


だれが
嵐を 情熱を 滾らせ
夕映えを
厳粛な心を持って 燃えさせますか。

霧が世界を包み
蕾がまだ奇跡を約束した時代を
壊すのですか。

許してください
私はもっと 知るべきでした。
もっと人間が持つ 複雑で、微妙で、微かな、静かな心を。

                                                  =許してください=





::::::::::::::::::::
うさ、君は

 甘い口づけで僕に 春を呼んだ
 その密の香りで僕の体を包み
 歓喜の世界へと 導いたょ

・・・
俺は知らなくても良かった
無垢なまゝでも 後悔はしなかったろう

何よりも俺は 自由が欲しかった

そうさ、君は

 俺の卑屈な心を和らげ 素直さをくれた
 俺の幼い心を開かせ 大人の心をくれた
 
 俺の心から自由を奪い取ってしまった
 俺の心の全てを 君は埋め尽くしてしまった

 何をするにも まず君のことを考えてしまう
 何よりも俺は 自由が欲しかった

だから今
憎いほどに愛してる君を、今、今、殺したい!

                                                                            =kill you=






今日に 心の糸を

    結べずとも

明日には きっと

    結びます

若い二人の ことだもの




君を遠くから 見てるぼく

   君は どんな気持ちでいるの?
   知りたい・・・

   どうして君は、そうなんだい?

恋心・・・
   ほんとに恋してるぼくだょ

   それを知ってる君なのに

なぜ・・・
   ぼくは君を 見つめてる
   ぼくの目には 君がいる

   けれども
   君の目には ぼくは いない
               =君の目には?=

                

poem next