おめでとう!

やっぱりひと言

おめでとう!

おめでとう!

くどいけれども

おめでとう!

おめでとう!

たゞひたすらに

おめでとう!

おめでとう!

おしあわせに!

ふたりに乾杯!

                                                 =やけくそ=


春に芽生えし 恋の花
夏に熟して 実もなるに
何の因果か 薄寒き
秋の日中に 散り行きぬ        

                   哀れ悲しき 早乙女の
                   おさげに結ひし 黒髪を
                    文金島田に 結ひなほし
                   父母の涙ぞ 頼りなる

おほしきますらを すでに涯つ
こころに残りし 面影を 
寝ては夢 起きてはと 
哀しかりけり            

                   心にそはぬ ことなれど
                   愛しき人に 手を合わせ
                   末のことをぞ 思ひて
                   悲しく 嫁ぎゆく

空には雁も 飛びゆくに
この身のはては いづくにぞ
春も過ぎ去り 今は桜も
散り果てぬ 

                                                                               =ゆめ・うつつ=





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
気持ちが 揺れる...揺れる...

側溝に落ちたガムの包み紙のように 
少しの水に翻弄される

死んでも、イイヤ! 
苦しまずに、あの世に逝けるなら..
それでも、イイヤ!

寂しいナァ 何をしてきたんだ、俺...


当たり前のように恋をして 
激しい咆哮もなく、別れて。

押し出されるまま、社会に出て
云われるままに、仕事をした。

とりあえず結婚をして
何の覚悟もなく、子供を得て。


禁煙?酒も少量?
肉をやめて、野菜だぁ?

ガンバレ、だってぇ?
男だろぉ、だってぇ?

放っといてくれょ!
もう、いいだろうがぁ!

疲れたょ、うんざりだょ。
がんじがらめ、なんてぇ。


でもなぁ...
死んだら、終わりなんだょ。

愛娘の泣き顔が見れなくなる。
膝に抱っこされると、泣き止んだ。

やんちゃ坊主を、叱れなくなる。
お尻をペンペン、出来なくなる。

それより何より、あいつが..
泣くだろうか?
怒るだろうか?


気持ちが 揺れる..揺れる..
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
       =揺れる=



涙をおくれょ 渇いたこころに

 涸れてしまった この砂漠

    草も木も 咲かない僕のこころ

    花が 咲けるはずもない

   涙をおくれょ きみの涙を

 苦しみをおくれょ 渇いたこころに

 去って行った きみの心

    激しく傷ついた 僕のこころ

    どうして 君を忘れられる

   苦しみをおくれょ 忘れるために

 悲しみをおくれょ 渇いたこころに

 すべてが消えた この心

    笑顔を失くした 僕のこころ

    ぽっかりと 空いた心の穴

   悲しみをおくれょ 明日のために
                                              

                                                              =涙をおくれよ=


心に雲の広がりを持ち、
湿った空気のために、
澄んだ音でさえも、
屈折しがちな心・・・。

広い空、白い雲の広がりなど、ものともしない。
雲雲雲雲雲 ・・・・・
それですら、
一つの空としての美を創り出している。

幼い頃、背丈の何十倍もの大木の下で
そのあまりの高さに、唯ため息を洩らしつつ
あすなろを感じた。
その純な心は、今どこに。

れんげ草の咲き誇る、畑の中に寝転んでは
花と花を飛び交う蝶に心を許し、
共に蝶になり、その蜜の世界に浸った。
その純な心は、どこに置き忘れた。

いつか、おほしき太陽も隠れ
沈みゆく彼方の雲は
オレンジに輝く。

太陽の、青い海に落としたオレンジ色を
オレンジ色に染まった雲に乗って、
どこまでも、追い続けてみたい。

そして、
やはりいつかは、
ここに戻る・・・

                                                                                                   =人生=




あの日の雨が、今、生命ちの糧となる。


口にしないサヨナラを、今、地獄の門で口にした。

形の無い 時間の世界へ旅立つ時

背中の翼が 呪わしい。


あの日の雨が、今、哀しみの水となる。


聞こえはしない夢を、今、地獄の門で聞いた。

色の無い 時間の世界へ旅立つ時

涙の膜が 呪わしい。


あの日の雨が、 今、希望の光となる。


見えはしない愛を、今、地獄の門で見た。

音の無い 時間の世界へ旅立つ時

足かせの鎖が 呪わしい。

                                                                       =あの日の雨が=



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