由 自由 と、口にするがねぇ 本当に君は 自由なのかい?
私の国は 確かに圧政に苦しめられてはいるよ。

が、圧政なればこそ 自由なんだ。
我々は 全てのもの=行動・言論・宗教=までをも制限されている。
制限されるからこそ 精神的に自由を求め、
その自由を守り抜く為に 頑張っているんだ。

真の自由を知っている我々こそ 自由なんだょ。

自由・・・何が 自由 なんだろう・・・?
<><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><>
 
愛・・・・・・・何なん だろう?
愛・・・・・・・存在 してるの?
愛・・・・・・・言葉 だけなの?
愛・・・・・・・信じていたいのに・・・

永遠不滅!って こと さ。

もっとも昔のそれは、いや昔のそれとて 同じことだろう。
今のようにパッと燃えて、それで結ばれたろう さ。
ただ昔は 社会全体、・いや違うな。とにかく明るさ、いや違う。
とにかく安らぎのある生活だったろう、さ。
じゃいまはない? あるよ。じゃ 何だい! なにがそんなに 悲しい!

「かあちゃんの ブルース」
ラジオの討論番組 聞かなきゃ良かった。
主婦の皆さん。現代の主婦は、みなさん、そうなんですか?
子どもには勉強を押し付け、自分はテレビに興じる。
先の短い母ちゃんはテレビを楽しみ、先の長い子どもには勉強。
子どもが勉強するのは、至極当たり前のことなんでしょうが、いかにも淋しいようで…。

何が一体 そうさせたのでしょうか…?
発達しすぎた文明に 人間は毒されるだけなんですか?
堕落、していくだけ、ですか……

「狂人の世界」
どんな、なんだろう・・?
<><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><>
一つ流れる チギレ雲
仲間と離れた チギレ雲
寂しさをこらえて チギレ雲

月明かりの下 good−night!
  りぼっちの アパートの一室。
空気の入れ替えに 開け放した窓。

連なる家々の屋根の果てに 白い雲を背にした山々がある。
所々に白いものを被り 燃えさかる太陽の光を跳ねかえしていた。

輝く白さに 夕陽の強い光を受けて、雲は大空へと伸びている。
雲に心があるとしたら、恐らく強い連帯意識を持っていることだろう。

故郷の 南国の雲とはまた違うようで、それでも同じようで・・
いつか見た雲、今日 今 見る雲・・

同じ雲なのに ひとつとして 同じ雲じゃない。
<><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><>

正月。悪友とともに、京都へ小旅行した。大阪で一泊して、平安神宮で参拝。
除夜の鐘を車中で聞いたが、新年の実感が湧かない。
が、さすがに京都での夜には、新年を感じた。伝統の重みだろうか 厳粛な気持ちになった。

平安神宮でナンパを! と意気込んだが、人人人 の物凄さに圧倒され
流れに逆らえず、虚しく退散の憂き目に。

アパートに戻ると 君からの賀状が ぼくを迎えてくれた。
“寝正月です……”
“うら若き女の子の することじゃないナ”
このアパートの窓から呼びかけても 届くはずもない。

三日に投函された手紙によると 一日遅れで 彼と初詣でとか。
良い正月じゃないですか。贅沢を言っては いけませんぞ!
自覚しなくちゃ、君は。不倫だと言うことを、肝に銘じなくちゃあ。

ところで お餅は何個食べたのかな? 十八ですかあ?
ぼくときたら、 大晦日の出発前に一個食べて、今のいままで食べず。
京都では、なんの因果か、ハンバーガーばっかり。
予算の関係で、節約の羽目に。それも 男相手に。
君とだったら どんなに美味しかったろうか……ねえ。

ついこの間 とばかり思っていたのに、もう二年の歳月が経ってる。
学校帰りの雨の日、相々傘で帰ったね。
女の子の可愛らしい傘を差して、照れていたぼく。思い出して 爆笑!

デートに余念の無い君だろうけど、ふたりだけの同窓会をしませんか?
走馬灯のように駆け巡る想い出に、ふたり人だけで浸りたいなあ なんて。

そろそろペンだこが痛み出しました。君は アクビかい?
この一年が、素敵な君にとって 実り多い年になりますように・・・
祈念しつつ、ペンを置きます。             good−night!
<><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><>

なんて正月だ!

二日に帰ってからというもの 悪友と二人だけの麻雀狂い。
俺もだけど あいつも 彼女のひとりぐらい 居ないのか! なんてね。
お互い貧乏だからと 千円ずつを出し合っての 賭け麻雀。
半荘二回やって、お互い プラマイ 0 だ。そこで 終わり! 二人ではやはり面白くない。

<><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><>
 hat’s Syougatsu!

やったね! ナンパに成功だだだ〜ん! これって、ナンパかあ?
たただ、住所を聞き出せただけじゃないか。
midoriさん…いい名前だ。ピッタリだぜ、その容姿に。
楚々
とした風情だった、連れの女は少しケバかったけど。

「止めなさいよ、midoriィ! このひと、少しオカシイんじゃんない?」
お前は関係ないんだよお、口を挟むなよなあ。

「あなたをイメージして、を書き上げたんです、今。今度は、小説を書いてみたいんです。」
走り書きしたメモ用紙を見せて、彼女を納得させた。
 
 海の 夕陽
川に映える 夕陽
山の背を焦がす 夕陽
―― 俺の 好きなもの

雨に打たれる 紫陽花
七色に輝く 虹
雲を運ぶ 風
―― 俺の 好きなもの

昇りくる太陽を背の 少女
朝の海辺の 少女
流れ着いた貝殻を見つめる 少女
―― 俺の大好きなもの

はたちの女の子
ハタチの女の子
二十歳の女性
―― 俺の 大嫌いなもの
 <><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><>
弱ったよおぉぉ、ちっともペンが走らないんだよお!
そもそも、どんなものにしていいか、分かんないんだ。
単なる恋愛小説にはしたくないし……。

もうあれから、二週間が経とうとしているのに、タイトルすら決まらない。
弁解の手紙を書こうかとも思ったけど、それも変だしなあ。ああ、何てこった!
これじゃ、あの連れの女が、「やっぱり、よ!」って、言いかねないぞ。

いや、それより何より、midoriさんが何て思うことか。
はあぁぁ、弱った。

The moon shines bright,but dark in my heart.っ、てか?
そんな冗談を言ってる場合じゃないんだ。マジで、ヤバイんだから。

気晴らしに出かけようかと思っても、今日は雨だし。
うん? 雨だあ? 
秋雨、時雨、春雨、五月雨、そして夕立ち。
初恋・・甘酸っぱい・・そうか!
『レモンの夕立ち』
これ、どうだ? いいジャン! 初恋物語り、叶わぬ恋……

midoriさんのイメージは、…そう! 少女だぜ。無垢な少女…
いいぞ、いいぞ!
待て待て、“叶わぬ恋”と言うのは、いただけないなあ。
そうだ!
ロミオとジュリエットだよ。周囲の反対にあうふたり……。
だめだ! パクリはだめだ。そうじゃなくて、うーん…

うん! 出来たぞ!
高校生と小学六年生、これでどうだ。田舎に住んでるmidoriさんだ、これを頂こうゃや
爺ちゃん婆ちゃんの居る、田舎。そこに、夏休みに遊びに行く。
遊び? これじゃ、ちょっとな。いっそ、住んでたことにするか。
中学時代まで住んでて、親の仕事の関係で町に移り住んだ。
で、それまでは、兄弟同様にしていた…。よちよち歩きの頃から、一緒に…。

midoriさんの親はお百姓さんで、子守りを任されていた。
よし! これでいこう。
短編だな、これは。やっぱ、夏休みに遊びに行ったことにしょう。
<><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><>
・・・・・・・・
もうあれから、一ヶ月だ。そりゃあ、あの運命的な出逢いから、一ヶ月近く経っての・・・。
一気に書き上げたものの、何度か書き直してみて。
結局、midoriさんに贈ったのは、二月に入ってからだった。
雪が降りつづける中を、大事に抱え込んで、〒局に持ち込んだのに。

折り目を付けたくなかったから、大き目の角封筒で出した。
切手代が、…いや止めよう。そんなお金の問題じゃないんだ。
待てよ。…住所、書いたっけ…。差出人、書いたっけ?
どうだったっけ?……ヤッバイ! 忘れたかも…な。

ひょっとして、家の人に、変な手紙だって、ポイ! されたかも。
ああ、何てことを!
入れてあるのは、小説だけだもんなあ。
手紙を入れようかとも思ったけど、何て書いていいのか分からず……。