そうさ、きみは
 あまい口づけで 俺に春を呼んだ
 その蜜の香りで 俺の体をつつみ
 歓喜の世界へと 導いたよ

 俺はそんなことは 知らなくてもよかった
 無垢なままでも 後悔はしなかった
 畑のなかの ひとりぼっちの案山子で良かったんだ 

そうさ、きみは
 俺の卑屈な心を和らげ 素直さをくれた
 俺の幼い心を開かせ 大人の心をくれた
  俺の心から自由を 奪いとってしまった

そうさ、きみは
 俺の心の全てを きみで埋め尽くしてしまった
 何をするにも まずきみを思ってしまう
 何よりも俺は 自由が欲しかった

だから今
 憎いほどに愛してるきみを
 いま、今、ころしたい!
 kill you!



きみのエガオが こわい
きみのナキガオが こわい
きみのイカリガオが こわい
つくり笑顔なんて いらない
うそ泣きなんて いらない
わめき声なんて いらない

仕事あとの 一杯のビール
風呂上がりの 一杯のビール
ジョギング後の 一杯のビール
「おいしい」って言ったきみ
いつでも、どこでも、なんでも
「おいしい」って言うきみ

バスルームで
白い湯気で 見えない
たっぷりの泡で 隠してる
湯船に浸かって ずるいぞ
「くくく……」って笑うきみ

「来て……」 誘うきみ
「ベッドで」 乱れるきみ
「帰るの?」 拗ねるきみ

玄関で 舌を出すきみ
「ペー だ」
玄関で 笑い出すきみ
「バ ハアィ」
泣き真似する きみ
「あっかんべー」